世界第 3 位の経済圏として成長を続ける日本で、サイバーオペレーションも進化を果たす
東京セキュリティオペレーションセンター（SOC）の拡張を祝うために、1 週間ほど日本に滞在してきました。今回の拡張は、重要性が高く革新的なこの経済圏にあって、お客様を保護するというミッションを継続していくうえで大きな節目でした。
シマンテックの東京 SOC が活動している環境は、文化的に特異であると言えます。セキュリティに対する評価の根底に、広大な日本の伝統が根ざしており、その伝統にはインターネットよりはるかに長い歴史があるからです。すなわち、正しいことを守ろうという強い意志が込められた歴史です。世界各地に設置されたシマンテックの SOC で働く者に共通する「サイバー戦士」たちのマインドセットにも、それと同じ精神が体現されています。
業務の順応力、ブランド評価、知的財産が日本企業では共通通貨になっています。その点を踏まえれば、高機能化の一途をたどるサイバー脅威から大切な資産を保護するという課題に挑むというのは、誇らしい思いです。
日本企業の成熟と革新性は、攻撃者の強い関心を集めており、そこで使われる攻撃の手口も多様化してきました。シマンテックの『インターネットセキュリティ脅威レポート』最新号によると、日本は、データ侵害の被害が大きい国としては第 7 位であり、ID 情報の盗難件数でも世界 8 位です。
日本企業では、その業務がグローバルに広がるサプライチェーンと不可分に絡み合うようになってきたことから、保護するデータの量も膨大になっています。コラムニストとしてニューヨークタイムズ紙に寄稿しているトーマス・フリードマン氏は、「グローバリゼーションによって世界のフラット化が加速するだろう」と指摘しました。それがもう、10 年以上前のことです。まさに至言でしたが、その傾向は最近さらに顕著になっていると考えられます。大手のエンタープライズともなれば、サプライチェーンに関わる企業は平均して数百、ときには数千に及びます。それほど多くの企業が複雑に統合されて生まれるのが、ビジネスを動かすひとつのエコシステムです。そうなると、保護が必要な範囲も広がっていきます。1 社でその範囲を直接コントロールできる場合もあれば、サプライヤによってもたらされるリスクをひととおり監視しなければならない場合もあります。
サイバースキルの不足は、全世界の企業で深刻化しており、日本も例外ではありません。サイバーセキュリティの人材が強く求められる一方、実地の経験を積んだエキスパートの数は限られています。そんな状況のなか、知恵と力を結集して、変化の絶えない業界に相乗効果をもたらす優秀なサイバーエキスパートを探すための道しるべとなるのが、シマンテックの SOC です。
シマンテックのサイバー戦士たち
セキュリティ危機が勃発したとき、企業は迅速に対応し、一瞬の判断でデータを保護しなければなりません。そのとき、お客様が常に攻撃者の先手を取れるように、シマンテックの東京 SOC が大切な役割を果たします。シマンテックの専門家は、チームに所属することで、さらに優秀さを発揮します。シマンテックの SOC は、オーストラリア、インド、シンガポール、英国、米国、日本など世界各地に設置されています。SOC を支えているのが、シマンテックの Global Intelligence Network です。157 以上の国と地域で、9 兆を超えるセキュリティデータを追跡する能力を持ち、シマンテックが貴重な最新の脅威インテリジェンスを提供しつつモニタリングを実施する基盤となっています。
お客様にもセキュリティエコシステムの一角を担っていただく必要性は、これまで以上に増しています。攻撃者がグローバルに広がり、その手口も多様化していることから、防衛に必要なスキルの専門性も高くなっているからです。シマンテックは、国家（ネーションステート）、ハックティビスト、組織的な犯罪グループなど、世界中の至るところに存在する攻撃者から、日本の企業を保護しています。グローバルインテリジェンスとコマンドセンターという強力な武器を手にしたシマンテックのサイバー戦士たちが、どこからの攻撃でも予測し、それに対処しているのです。
シマンテックの強みであり、今日のシマンテックを作ってきたのは、人材です。このたびの SOC の拡張は、日本における成長を支え、世界のテクノロジーハブとなるこの地で、お客様が求める目まぐるしいニーズを満たすに違いありません。
【参考訳】
from ransomware-malware-blade http://ift.tt/2uDU2K4
via Specialisti Securitate IT in Cluj-Napoca, Romania
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